2026年3月、須磨アルプス東側にある馬の背に行ってきました。
同行者は友人Sくん。
最寄りの駅である神戸市営地下鉄「妙法寺」から出発して、市住の横の道を駅から真っすぐ進んで、この時計がある消防団の倉庫?建物がある交差点を左に曲がります。


5分ほど進むと左手に曲がる道があり正面に登山口が見えます。




三連山「東山」「横尾山」「栂尾山」の順に歩くことになります。
六甲縦走としては逆向きに進むコース。
はじめは緩やかな登り。


分岐では「須磨アルプス・横尾山」という標識通り進んでください。
次第に高さがある階段となり、東山頂上まで急登が続きます。


振り返ると、隣の「高取山」が町の中に浮かぶ島のようにきれいに見えます。


ガンガン高度を上げ、前半最後の階段を登ると、1座目「東山」山頂到着。




次の「横尾山」とその手前に横たわる岩場、名勝「馬の背」。


この日はトレイルランの大会があり、前からランナーがどんどん来ます。
挑戦者たちに道を譲りつつ、大きな声で「がんばってー!」とエール。
応援されるとみんな笑顔で挨拶してくれます。
山を愛する人たちは気持ちよくていいですね。
ここから馬の背までは下り道。


滑らないように両手を使って進みます。


馬の背に到着。
六甲縦走路で最も雄大で美しいポイントです。
両方が崖になっている細い岩尾根なので、ランナー優先でゆずりながら渡っていきます。


最近はSNSで有名になったせいで、軽装でこの景色を見に来る人に出会います。
確かに駅からアクセスが良く、比較的短時間でこの景色を楽しめますが、道中は本格的な登山道。
以前にインスタを撮るために京都から訪れた女子高生3人組に出会いました。
私なら20分くらいの場所で声をかけられたのですが、彼女たちは1時間以上かかったと言います。
それもそのはず、ミニスカートで超厚底の靴。
めちゃくちゃ美しい方たちだけど、寒い時期なのに顔にはアイスクリームが解けたような大量の汗。
「あとどのくらいですか~」
死にそうな顔で言われます。
「私の足で5分くらいですが、その装備ではもっとかかると思います」と私。
夕方近くで途中誰にも出会わずに不安だったみたいで、私と話ができて少し安心していましたが、かなり疲労しています。
ゆっくりなら危険はないコースでもあるし、なにより京都からわざわざ来ています。
「とにかく気をつけてください」
と言って見送りました。
しかし彼女たちと別れてからずっと心配で、馬の背まで戻ることにはなっても同行してあげた方がよかったかなと思いました。
馬の背を愛でてもらえるのは地元民としてうれしいのですが、どうか来られる方はストレッチの効くズボンと滑り止めがしっかりしたシューズだけでも装備してきてほしいと思います。


トレイルランをする人はすごいですね。
老若男女かかわらず起伏の激しい岩場を軽快に走ってきます。
とてもマネできません。
そのうえ我々のエールに素敵な笑顔でこたえてくれます。




馬の背を抜けた急な登り階段は、ランナーが切れたすきに一気に登ります。




このあたりで会った人のゼッケン番号は300番台。
その後は番号が大きくなり、最終的には600番台のランナーまでいました。
話を聞くと、宝塚ゴールのフルと、摩耶山の掬星台ゴールのハーフがあるとのこと。
フルにしてもハーフにしても大変な距離を走るキツイレース。
みなさん素晴らしい、心から尊敬します。
龍神が悠々と泳いでいそうな馬の背に来ると、いつも気持ちが晴れやかになります。
ランナーさんもそんな気持ちになってくれたらうれしいなと思いました。
ところが馬の背を越えて、横尾山頂に向かう急登で怒声が響きました。
80歳位の男性ハイカーです。
ランナーがすれ違いざまに
「気をつけてくださいね」
と言ったのがなぜか気に食わなかったようです。
「わしは毎日登っとるんじゃ!いらんこと言うな!」
「だいたいレースかなんか知らんが邪魔やねん!お前ら優先やないぞ、ハイカー優先や!」
えらい剣幕で、すれ違うことができない岩場で、わざと立ちふさがって怒鳴ります。
当然、後ろから来るランナーがどんどん渋滞。
これはいかん、と思った私は老人に、広くなったところから声をかけました。
「みんな頑張ってるんやから、しょうもないこと言うたらあかん!」
老人は私をにらみつけ詰め寄ってきます。
「何がしょうもないんや、お前はなんやねん!」
思惑通り老人がこちらに来たことで、道が空きました。
「今のうち通って。みんな頑張ってねー!」
私は老人を無視して、ランナーに手を振ります。
私がサラーっと流すので、老人はよけいに激しく怒ります。
老人が言いたいことを要約すると、ランナーが邪魔で歩きにくいというより、自分のテリトリーを侵されたうえに道を譲るということが気にくわないようです。
さらに高齢になっても登山ができるという独りよがりな自尊心も相まって、傲慢さという悪い形になって出ています。
私が何を言っても聞く耳を持ちません。
自分の正当性を振りかざして怒鳴るのに酔いしれているのです。
「老害やな」とSくんが小さく言うのにうなづきます。


山はみんなのもの。
頑張っている人に道を譲ることで、徳を積ませてもらえます。
ましてや我々が愛してやまない神戸の山に、わざわざ遠方から来てくれたことに感謝こそすれ、文句を言うなんてもってのほかです。
私は渋滞していたランナーが通りすぎるの見送ってから、しつこく怒鳴り続ける老人を軽くあしらって先に進みました。
そのあと怒りがおさまらない老人は大会の関係者を捕まえてまた同じ文句を言い続けています。
ペコペコ頭を下げる関係者さんには申し訳ないとは思いましたが、道を空けるお手伝いをしたということでお許しください。


人は山を登ること(苦労をすること)で少し徳を積み魂のレベルが上がります。
しかし、悪い行い(悪業)をすれば、徳は消え、余った分の悪業は積まれていきます。
「怒り傲りは百日の行の功徳を焼くと知れ」
私が最初の師匠に教えられた言葉です。
コツコツ積んだ百回分の徳が、一回怒っただけで消えるんですよ・・・
魂を磨きに来てるのに、もったいないですよねー。


馬の背を過ぎるとこの日の最高峰「横尾山頂」まで急登が続きます。
Sくんいわく、ランナーを避けながらゆっくり歩いたのでしんどくなかったとのこと。
彼もハイカーやランナーに親切に声をかけ、大きく道を譲りながら歩いています。
良い徳を積んでますね。


横尾山頂はどこから来ても中間地点で、ちょうど良い休憩場所。




ここからはいったん下りが続きます。






最後にグググっと登りが続き、この日三座目の山頂「栂尾山」。


ここには海を見渡せる展望台があります。




須磨から垂水へと続く街と山、瀬戸内海、そして明石海峡大橋。
神戸っこ、自慢の景色です。


景色を楽しんだら、ウバメガシの森を抜けて、須磨アルプス名物の400階段に向かいます。
今回は下りですが、400段を登るパターンも別の機会にご紹介しますね。




疲れたときの下りは足がガクガクするのですが、この日はのんびり歩いたので全く問題なし。
妙法寺駅まで道路を歩いてもいいのですが、私たちは山の中腹の道を選択。




この道にある木のトンネルが素敵なんだよね~




妙法寺に着いた頃には、お腹ペコペコ。
駅前のお店でお食事&バカ話。




ちなみにこの日は垂水駅近くのライブハウスで一杯飲んで帰りました。
ここも素敵なんですよ。






「OVER RAP」
神戸市垂水区平磯4丁目4-16川本第2ビル3F
営業 17:00~23:00
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