今回ご紹介するのは「高御位山」。
「播磨富士」ともいわれています。
古くから山全体がご神体として信仰されている霊峰で、兵庫県の加古川市と高砂市の境にあります。
高御位山系の連峰は播磨アルプスと呼ばれ、登山ルートがたくさんあり初心者から熟練者まで楽しめます。
スタートは「一願成就」の神様としても有名な鹿嶋神社。
大鳥居の下に駐車場があります。


参道には名物である「かしわ餅」のお店が軒を連ねています。
何度も食べましたが、出来立てほやほやがとても美味しいです。




神社の拝殿から今から登る尾根がのぞめます。


ちょっと長い階段を上ると本殿。


5月の終わりということで色鮮やかな鯉のぼりがたくさん飾られています。




神社の裏手をぐるりと回れるようになっていて、本殿の真裏には願掛けだるまさんはみんなに撫でられてピカピカ。
その周りには絵馬がびっしり。
合格祈願の絵馬や千羽鶴もたくさんありました。
御利益が甚大であることがうかがえる光景です。


ご神体である高御位山への馬の背登山口は本殿の左側。
鳥居が続いています。


鳥居が切れると、イノシシ防護柵の扉を開けて入山。
入った後はしっかり施錠してくださいね。




長い階段を上っていくと、見晴らし台があります。
私はいつもここでストレッチをしながら、目の前の巨大な岩山を見上げます。
百間岩です。
200メートル以上ある一枚岩の急斜面。


気を抜くと後ろに体重を持って行かれそうになります。
まっすぐに直進すると負担が大きすぎるのでジグザグに登るのがコツ。


下の方で「お先に」と直登で抜いていった若者グループを、知らぬ間に私は追い抜いたようで、頂上に着いた時にははるか下にいました。
登山を始めた時に先達に教わったことがあります。
「ときに早く進んだり、あるいは止まったりとペースを変えながら登山をする人は結局疲れてガタガタになる。ゆっくりでも止まらず足を動かし続ける『カメさん』が一番早いよ」
私は「自分が疲れないペースで止まらず登り続ける」というこの教えを忠実に守っていて、誰よりも早く着いていたというシチュエーションがたびたびあります。
先人の知恵は偉大です。


百間岩頂上から播磨平野が見渡せます。
というかこの高御位山コースは低木層が続くので、ずっと播磨平野を眺めながら歩ける絶景コースです。


最終的に高御位山の頂上が304メートルなので、大したことない低山だと思う人もいるかもしれませんが、実はなかなかの登山道。
登ったり下ったり卯を繰り返し7つのピーク越えるからです。
ペースを間違えると疲労困憊してしまい、途中下山という人もよくいます。
幸いこの山はたくさんのエスケープルートがあるのも特徴。


これから越えていく尾根が連なっているのが眺められますね。


下ったら登る、の繰り返しはなかなかハード。
せっかく高度を上げたのに~、っと思う気持ちは封印して淡々と歩きます。
一度でも登った山であるかそうでないかは疲労度が違います。
初めての山は先が分からないので、経験者よりも疲労がかさみ厳しいのです。




時には水を飲みながら景色をたのしみ、また岩場に挑むの繰り返し。
岩場好きには本当に楽しい!
足を思いっきり上げて登ります。






足を大きく上げる場合、体の柔軟性が大切です。
ストレッチオタクで開脚前屈べったりの私は平気。
しかし朋友S君はめちゃくくちゃ体が硬いため、足が上がらず苦労していました。




登り下りの繰り返しばかりではなく、途中平坦で楽しい尾根歩きポイントもあります。
風が気持ちいい。


低木の向こうに見える絶景を眺めながら歩くのは最高の気分。
6月終わりから7月初めにかけて、この山にはササユリが咲き乱れます。
小さな白いユリで、とても良い香り。
ササユリは花が咲くまでに7年もかかるので、街の人たちが保存しているおかげで毎年楽しめるのです。
見つけても絶対摘まないようにしてくださいね。


のんびり歩くのもつかの間、また岩岩の急登です。


5つ目のピークです。
また下って登ります。




6つ目のピークを越えると、最後の下りと登りが見えてきました。




いざ出陣。
ググっと下って、ガンガン登ります。


最後の岩場を登り、少し緩やかになった左手に「カエル岩」があります。
目の石は自分で置いてくださいね。
ちょっと入り込まないといけないので見つけられるかな?






さらに登ると高御位山頂に到着。
眼前にそびえたつ「天乃御柱天壇」。
私はなぜかここが一番気持ちいいです。
内側から元気をもらえる感じ。
ベンチがたくさんあって、バイオトイレもあります。
高御位(たかみくら)山整備ボランティアの長谷川さんが日々水を担いで山頂まで登り、トイレを点検してくれているそうです。
そのおかげでこの快適な登山環境が守られていると思うと、本当に感謝しかありません。




約六百五十万年前、金星より隕石が飛来。
隕石は天空で三つに別れ、紀州(熊野)、京都、そして現在の高御位山頂に落下しました。
二千五百年前、第五代 孝昭天皇は即位後、この地に「鬼門八神」を祀らせ「天皇の玉座」である高御座に由来し、「高御位山」と名付けられました。
以来「高御位神宮」として九鬼家により先祖代々お祀りされ現在に至ります。
参照:高御位神宮ー熊野修験道本廳




山頂から播磨平野を見下ろす絶景は唯一無二。
パワースポットでありフォトスポットでもあります。






山岳系神様とつながれる高御位神社。


数年前の年末、ここに来た時に地元の方が賽銭箱の「賽銭」の文字の塗りなおしに苦労されておられました。
私が元看板職人だと言うと、ぜひ書いてほしいと頼まれました。
非常に低い位置で書きにくく、年々字体も崩れているからそれも直してほしいとのこと。
こんなご縁もなかなかないので、是非にと作業にかかります。
開脚前屈べったり、華麗な筆さばき?で書いているとたくさん人が集まってきてちょっと恥ずかしい。
その後「賽銭」の文字は何度か塗りなおされていますが、今も元の字体は私の書いたものなので、この神社はひと際思い入れが深くなっています。




下りはトイレを過ぎたところから斜めに下りる道。
「天乃御柱天壇」の鳥居の下側を通っていきます。


下りはとにかく急です。
以前にこの下り使い古したキャラバンのトレッキングシューズで歩いていたら、ズルズル滑りまくった経験があります。
普通の運動靴では絶対無理。
この山を登るなら靴選びは必須です。
おすすめシューズはこちら↓↓↓




急速に高度を下げるので、数分歩いて振り返るとさっきまでいた頂上が小さく見えます。


途中10メートルほどのロープ下りを体験できます。
巻き道もあります。
師匠から教えてもらったロープで降りるコツ
- ロープは両足の真ん中に来るようにして、脚の間から下を見る
- 足を突っ張る感じで身体と崖面を離す
- 軽く蹴りながら少しずつ下りる
※ 崖面と体が引っ付くと、抵抗がなくなりズルズルと落ちてしまいます。怖がらずに足を突っ張る方が安全です。


このルートは本当に急です。
油断したら転がり落ちてしまいます。
膝も傷めやすいのでダブルポールを持つのがおすすめです。
おすすめポール↓↓↓






岩の途中にはベンチがあり、そこでお弁当タイムをしました。


木々が見えてきたら、街は近い。
竹藪を抜けるとイノシシ除けの柵が見えてきました。




帰りもきちんと柵を閉めてくださいね。


下山後は田んぼと池が続く道路を大鳥居まで戻っていきます。


以前数人のメンバーで登った時に、池の上を飛ぶコウノトリに遭遇しました。
この辺にはたくさん飛来するそうです。


最近もこの近くで仕事をしているとき、田んぼを歩いているコウノトリに出会いました。↓↓↓


どんなに頑張っても歩いた尾根の全貌は写真に納まりません。
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気持ちのいい道を20分ほどのんびり歩いて、最初の大鳥居に到着。






駐車場には、愛車「バーグマン200」。
この子のおかげで、京都・奈良・大阪・淡路島・四国・広島などの山々を楽しめます。
まだまだ頑張ってもらわなくっちゃ。












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